2013年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

瞬!ワード

« 千葉智之さんのビジネス選書セミナー『出逢いの大学』 | トップページ | 『ほぼ確実に世界の経済成長があなたの財産に変わる最も賢いETF海外投資法』北村慶著、朝日新聞出版 »

2009年3月29日 (日)

『日本人が知らなかったETF投資』カン・チュンド著、翔泳社

目次
序章 広く世界を見てみよう―収益の機会を求めるということ
第1章 なぜ今、ETFなのか?
第2章 ETFを選ぶ楽しみ
第3章 ETFを大胆に配分してみる
第4章 ETFのリスクの抑え方
第5章 ETFを活かしたポートフォリオ
第6章 ユニークなETF

著者は1月のインデックス投資ナイトにも出演されていた、カン・チュンドさん。

本書は、ETF(イー・ティー・エフ)という金融商品の説明とそれを使った資産形成について書かれた、ETF投資の入門本です。

主に、基本の第1章から要点を拾ってみたいと思います。

□投資の道具はたったの2つ
投資を行う道具は、次の2種類しかない
・個別銘柄(単品)
ファンド(パック商品)
株式を例に挙げると、個別銘柄とは、トヨタの株式を買うか、ソニーの株式を買うか、という単品のイメージ。一方、ファンドとは、個別の株式を「大きな風呂敷」に詰め込んだ、ひとつの「パック商品」。ファンドは、日本では投資信託とも呼ばれる。
個別銘柄を選択するかファンドを選択するかで投資の方向性が決まる。
投資を、リスクを抑えたシンプルなものにしたいのなら、投資の道具はすべてファンドにすべき。

□市場の平均点をそのまま買う
市場の平均点をそのまま買ってしまう商品、それが(ファンドの中でも)インデックス・ファンドといわれるもの。インデックス・ファンドは、市場そのものに投資を行うので、ファンド自体は株式を選ばず、ひたすらマーケット全体の流れに身を任せるだけ。インデックス・ファンドを選んでしまえば、他の何十、何百というファンドに目配せをする必要がなくなる。
市場の平均点そのものに投資を行う方法をインデックス運用という。

□インデックス運用の効用
・細かいことを気にせず、投資を大枠で捉えることができる。
・あれこれ情報をチェックしたり、気を揉んだりする必要がない。
・自分のお仕事、家族との時間を優先させることができる。
・投資とつかず離れずの関係で、気長に付き合うことができる。

□ETFの基本
インデックス運用を実践するためには、ETFを買う方法と、インデックス・ファンドを買う方法がある。ETFの中身はインデックス・ファンドそのものなので、両者の違いはごくわずか。異なる点は、ETFは株式市場に上場しており、通常のインデックス・ファンドは、上場していないという点。
ETFの正式名称は、Exchange Traded Fund、すなわち「取引所で取引されるファンド」という意味。

ETFの区分け(と売買するときの通貨)
・海外ETF;海外の株式市場に上場するETF(アメリカドル建て、香港ドル建て)
・国内ETF;日本の株式市場に上場するETF(円建て)

□ETFのメリット
(1)いろいろな選択肢がある
 毎日値段がつき、「平均点」を確認できる資産であれば、理論上どんな資産でもETFという器に入れることができる(株式ETF、債券ETF、不動産ETF、商品ETF、…)。
(2)銘柄の分散ができる
 ETFはファンドそのものであり、自動的に銘柄の分散を行ってくれる。
(3)いつでも値段がつく
 ETFは個別株式と同じように、リアルタイムで値段がつく。
(4)品揃えが豊富
 ETFは世界中でその本数を増やしている。
 日本で購入できる海外ETFは81本、国内ETFは42本。
 本来なら、国内の証券取引所を通じて、多種多様なETFを購入できるのが理想だが、現状は、ETFの取り扱い本数、その多様性においても、海外ETFが優位。

※海外ETFの利点は、売買高が豊富なETFを擁する海外のマーケットに直接アクセスできることにある。ETFが株式市場に上場して何年もたっていること、また、売買高が多いということは、そのETFが存続する可能性が高いということになる。
忘れがちではあるが、インデックス運用は、長い時間スパンで継続してこそ、その成果が最も期待できる作業なので、保有するETFが10年後も元気に存在し続けることはとても重要なことである。

(5)圧倒的にコストが低い
ETFは、究極の省エネ&ローコスト商品。

□ETFのデメリット
・分配金を自動的に再投資できない。
・ETFは通常のインデックス・ファンドに比べてバイアイ金額が高いため、毎月ベースでの積み立て投資には向かない。

◆第2章以降では、具体的なETFの銘柄が紹介されていて、また、第3章以降では、資産配分(ポートフォリオ)についても、具体的に提案されています。数十万円くらいの余裕資金があれば、すぐにもETF投資が始められそうです。

◆投資といえば、リスクについて触れないわけにはいきませんが、リスクについては次のような記述があります(p136~137)

投資とという作業をしっかり定義してみますと、「投資とは、不確実な未来に向けて、あなたのお金とエネルギーを注ぎ込む行為」ということになります。…(中略)… リスクを引き受けるとは、「勇気があるか、ないか」ということなのでしょうか? いいえ、そうではありません。投資におけるリスクとは、決して「克服」するものではなく、上手に手なずけて「共存」するものなのです。…(中略)… 私たちに唯一できる、リスクとの共存の仕方は、「時間を味方につけること」です。具体的に言いますと、市場が変動する波(リスク)を、「時間」という澱の中に閉じ込めてしまうのです。長い「時間」の中でやがてリスクは沈殿し、発酵し、その姿を変えていきます(つまり、リスクは捉え方によって、その姿を変えるものなのです)。

◆最後に、ETFを活かしたポートフォリオについて、の総括(p140)

(前略)… 自らのポートフォリオを、ある程度の時間をかけて作成したとします。そのあと、わたしたちはいったいなにをするのでしょうか?
 答え)何もしなくてよいのです。
あなたがすべきことは、モニター(監視)と、1年に1度のバランス調整のみです。…(中略)… 
 ここまで読んでいただくと、もうおわかりですよね。投資とは、あなたが想像する以上に「退屈な行為」なのです(まさに、バイ・アンド・ホールドの世界です)。そこには、短いスパンで発せられる情報には一瞥もくれない、クールな姿勢があります。あなたのポートフォリオは、強固な意志を乗せて、身じろぎもせず、ただゆっくりと時を刻むだけなのです。

◆カン・チュンドさんの晋陽FPオフィスでは、「マネーの缶詰めスクール」というセミナーを開催しているとのこと。このセミナーを、受講してみたくなりました。スケジュールを調整せねばなりません…。


日本人が知らなかったETF投資
翔泳社
発売日:2008-08-30
おすすめ度:4.5

« 千葉智之さんのビジネス選書セミナー『出逢いの大学』 | トップページ | 『ほぼ確実に世界の経済成長があなたの財産に変わる最も賢いETF海外投資法』北村慶著、朝日新聞出版 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

経済・お金・投資」カテゴリの記事

コメント

haruさん、こんばんは。

私もこの本、インデックス投資ナイトの時に知り、
その後、購入したものの「積読」になっています(汗)

だから、要点をまとめて頂き、ありがとうございました。

ETFに興味はあるものの、その実態が
イマイチ把握できていないので、
ずっと投資できないままでいました。
特に投信とETFの違いは、上場しているか
どうかの違いと云うのは分かるのですが、
運用上のメリット、デメリットでは
どのように違うのかが分からないのです。。

私も「積読」の中から発掘して(笑)
この本を読んで、勉強してみようと思います。

いつも、ありがとうございます。

ペンギンオヤジさんへ。

ETFについての本は何冊か出ているようですが、カンさんのこの本はわかりやすくてよかったですよ。(私もインデックス投資ナイトの時に本の存在は知ったのですが、買ったのはつい最近。積読期間は比較的短かった1冊です。(笑))

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/517821/44498393

この記事へのトラックバック一覧です: 『日本人が知らなかったETF投資』カン・チュンド著、翔泳社:

« 千葉智之さんのビジネス選書セミナー『出逢いの大学』 | トップページ | 『ほぼ確実に世界の経済成長があなたの財産に変わる最も賢いETF海外投資法』北村慶著、朝日新聞出版 »

Chabo!

  • Chabo!
    Chabo!(チャボ)- 本で、もっと、世界にいいこと。