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2009年4月29日 (水)

「ビジネス思考力を鍛える」渋井真帆さん、AERAビジネスセミナー

4/28(火)開催のAERAビジネスセミナーの第4回「ビジネス思考力を鍛える」(渋井真帆さん)に参加してきました。

AERAビジネスセミナーは朝日新聞出版主催、朝日カルチャーセンター新宿共催、サントリー、三菱商事協賛のもので、毎回テーマと講師が変わる全12回のセミナー(4月~6月の毎週火曜日に開催)で、(すべてを通して申し込むこともできるし、)ピンポイントで第何回目のセミナーだけを申し込むことも可能。すでに第3回までは終了していて、自分は、今回の第4回目のセミナーが初参加。定員は100名ほどでほぼ満員。受講者の男女比は、今回は、圧倒的に女性が多くて、7割くらいが女性だったと思います(前回までは、男性が多かったそうです)。

最初、受付を済ませると、何やら袋に入った一式とウイスキーの小瓶(サントリーシングルモルトウイスキー山崎50ml)を渡されました。お酒もらえるの?、という感じで、思わず、「ウイスキーですか(ありがとうございます)」と言ってしまいました。(ちなみに、袋の中には、セミナーのレジュメ、AERAの最新号、朝日カルチャーセンターのパンフレット、ミネラルウォーター500ml1本、その他ちらし、など)

今回講師の渋井さんですが、私は、以前に渋井さんの著書を読んだことがあってわかりやすい内容に好印象をもっていたので、セミナーなどあれば参加したいと思っていました。ですが、女性向けのセミナーはその時もあったりしたのですが、男性向けのセミナー(で自分が参加可能なもの)をなかなか見つけられず、今回、はじめてお話を聞く機会となりました。初めてお会いした印象としては、わかりやすい話し方、快活、アグレッシブ、…、といったイメージの方でした。

今回のテーマは、「ビジネス思考力を鍛える」で、今日のセミナーの主な内容は、次の4点。

[1] 今、なぜ、ビジネスパーソン全員にビジネス思考力が必要なのか
[2] ビジネスにおける思考プロセスとは
[3] 思考はどのように行われているのか
[4] ビジネス思考力を鍛える3つのトレーニング方法

まず、なぜ、今回のセミナーで「ビジネス思考力」をテーマに採り上げたかというと、渋井さんが主催している経済塾で受講生からの質問で、

「自分は思考する力をもっと高めたいと思っているが、どう鍛えたらよいか」
「上司から自分の意見を求められることが多くなっているが、どううまく意見をまとめればよいか」
「新規事業のプロジェクトメンバーに抜擢されたのだが、どのようにプロジェクトを遂行していけばよいだろうか」

という質問が多くなってきたから。(受講生の多くは、20代~40代の企業で働く普通の女性。)こういった質問・悩みは、いずれも仕事の中で考える・思考する必要性に迫られているからと思う、とのこと。

[1]

なぜ、今、ビジネス思考力が必要になってきているかというと、一昔前(20世紀)までは、企業でも国でもごく一部の人が考え、指示を出して、その他の人たちはその指示どおりに動くことが効率的で、合理的な組織運営のあり方だったが、21世紀に入って、その状況が変わった。今は、ごく一部の人が考えて指示を出して、その他の人がその指示に従って動くということでは、間に合わなくなってきた。役職や立場、正規雇用者、非正規雇用者に関わらず、多くの人が思考することが求められる時代になってきた。今、企業競争力があり、収益を上げている企業というのは、その企業の皆が考える・思考することができている企業である。

新人の頃や非正規雇用者などは、指示されていることを、指示通りにやればよく、年次が上がっていくと、レベルの高い仕事が与えられるようになる。昔は、管理職や中堅の人がレベルの高い仕事を与えられることが多かった。(レベルの高い仕事とは、「正解のない仕事」のこと。)しかし、今は、会社の多くの人がこのレベルの高い仕事を求められるようになってきた。一方、会社のすべての人が「正解のない課題に対して考え、発想して、ビジネスの現実の制約の中で形にしていく、というビジネス思考」のトレーニングを受けてきたとは限らない。にもかかわらず、この難易度の高い仕事を与えられて、その業務を行う上で苦労をしたり、悩んだり、実力を発揮できないで、自信喪失の方もいるようだが、それは決して能力が劣っているからではない。それは、ただ単に、「ビジネス思考のトレーニングを受けていないから」、にすぎない。くれぐれも、自分の能力や可能性を過小評価しないように。

[2]

ビジネスにおける思考プロセスは次の3つのプロセスに分解できる。

<プロセス1> テーマ・課題・問題の正確な認識
<プロセス2> 情報の収集、情報の分析
<プロセス3> (分析結果に基づいて)判断・選択・決断

これら、プロセス1,2,3を意識して仕事することが大事。この3つを意識して、考えるだけでも、思考の深さと広さがかなりレベルアップする。

プロセス1が弱い人が多い(特に女性)。課題の共通認識が正確にできていない場合が多い(→「課題ズレ」)。この課題ズレは、時間のロスに繋がる。究極のタイムマネジメント(時短)は、課題ズレをなくす、こと。

ひとつの言葉に対する感覚・認識は、個人により差があり、同じ個人でも時と場合により、違ってくることがある。その感覚と認識の差が、課題ズレの原因になる。最初に認識の差を埋めることが、課題ズレを防ぐ手段。さらに、出来上がりや仕上がり、アウトプットのイメージをできるだけ具体的に共有することが課題ズレを防ぐカギとなる。

[3]

思考というのは、あるテーマ、目の前の問題に対して、結論・答えを出す、ということ。この思考の際に、頭の中では、どのようなことが行われているかについて、の説明がありました。

ロジカルシンキング(論理的思考法)とは、思考回路の論理の部分をレベルアップするために体系的にまとめられた思考方法のこと。ロジカルシンキングを使えば、論理の部分を強化できる。

フレームワークとは、ロジカルシンキングという思考回路の論理の部分を強化する思考法で情報処理をするときの情報を整理・整頓・区分け・関連付けしていくための枠組みのこと。

他人が作ったフレームワークはうまく盗むこと。なぜこの人は、こんな結論・答えになったのだろう、どのようにこの人は情報を収集して、どう分析したんだろう、どんなフレームワークだったんだろう、どんな価値観や感情で結論を出したんだろう、というように相手の思考を追いかけるようにしていくと、たくさんのフレームワークを盗める。一番自分を磨けるのは、他人の思考のいいとこ取りをしていくこと。

フレームワークを作るときは、ある課題に対して、「もれなく ずれなく だぶりなく」が基本(ミッシィ)。

[4]

ビジネス思考力は、スキルである。すなわち、継続的に訓練することで誰でも必ず身に付くようになるもの。

ビジネス思考力を鍛える3つのトレーニングは、次の通り。

(1)自分の蓄積情報のインプットを増やす
(2)情報の分析力を高める
(3)実際のアウトプット(結論・答え)を表現していく機会を増やす

これらをバランスよく訓練していくことが、ビジネス思考力を鍛えることになる。

(1)のインプットについては、新聞や雑誌などの活字媒体がよい。なぜ、活字媒体がよいかというと、速報性などの点では、インターネットやテレビに後れをとるが、その分記事が掘り下げられている点と自分に興味のない分野のことなども見出しなどで目に飛び込んできてくれるというメリットがあるから。(インターネットは検索ができるところが便利だが、自分が興味がないものは目に入ってこないというデメリットがある。そうすると情報に偏りが生じてしまう。テレビは、速報性も強いので、単純に事実を早く知るというこという目的であれば、それもよいが、テレビの情報は”その場限り”の情報で、後戻りできないというデメリットがある。自分の中で言語化して、整理して、情報処理する余裕がない。)

(2)については、フレームワークをまずは、単純なものから使っていって、だんだん複雑なものも使えるようにトレーニングしていく。

(3)については、よりアウトプット力をつけたいのであれば、誰かパートナーを見つけて、ディスカッションしてみたり、意見をフィードバックしてもらうようなことをしたらよい。例えば、友人とかで有志を募って、何かテーマを決めて勉強会を開催してみるとか、ブログやSNSなどを使って意見交換をしてみるなどの手段が考えられる。


セミナー終了後は、講師の渋井さんを囲んで30分ほどではあったが、ウイスキーを飲みながら歓談する場、時間もありました。

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コメント

haruさん、こんにちは。

最近の本を読んでいると、思考力が求められているにも
かかわらず「思考停止状態」に陥っている人が多い事を
指摘しているものが多いような気がします。

きっと、正解がある問題について考える訓練は
学校教育で施されますが、「解」の無い問題について
どう考えるかという訓練、機会があまり無いまま
社会人になってしまった人が多いのも要因の一つかと
思っています。

ロジカルシンキングの本、かなり買い込んであるのですが、
永い間、「積読」状態になっています(汗)

最後にお酒を飲みながら、歓談とは
楽しく有意義なセミナーでしたね^^

いつも、ありがとうございます。

>ペンギンオヤジさん!

ロジカルシンキング、何冊か持っていますが、私もあまり読めてません(笑)。

今回のAERAビジネスセミナーは、講師を選りすぐっているように思います。(私の分野が狭いため、全員の先生を存じ上げているわけではないのですが、...)

今回は、6月で一通り終わるのですが、(セミナー後の)懇親会で、AERAの編集長に伺ったところでは、秋にも、同様のセミナーの企画を予定しているとのことでした。今回は、もう満員でも、秋にはまた、同じ講師が別のテーマで登場ということもありそうです。(セミナー後のアンケートが意外に重要なのかも)。

渋井真帆さんですね。
私も以前セミナーを受けたことがあるのですが、とてもハキハキしていて、気持ちの良い方だったと記憶しています。
(確か、日経新聞にセミナー情報が出ていたと思います)
アウトプットは大切ですよね。
ブログというのもすばらしいアウトプットだと思います。
これからもアウトプット、よろしくお願いします。

>紫音さん!

渋井さんは、女性向けにはいろいろセミナーがあるようなのですが、男性向けは非常に少ないのです。また、機会があれば、参加したいと思います。

ブログへの訪問、ありがとうございました。

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