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経済・お金・投資

2009年8月 9日 (日)

『積立て投資術』出版記念セミナー、カン・チュンドさん

昨日、8/8(土)に晋陽FPオフィス代表 カン・チュンドさんの『積立て投資術』出版記念セミナーに参加してきました。会場は、JR浜松町駅近くの東京都立産業貿易センター 浜松町館の会議室。参加者は約30名。

この本、出版されたからもう1か月くらいは経つのですが、私が買ったのは昨日でまだあまり読んでいません。ので、セミナーの内容を中心に、ポイントと思われるところを記してみます。

・積立て投資には、ノーロード型のインデックスファンドを利用する。

・ノーロード型インデックスファンドは、住信アセットマネジメントの「STAMインデックスシリーズ」が一押し! というのは、
 (1)後述の4つのネット証券だけでなく、SBI証券、楽天証券、日興コーディアル証券でも買える(購入できる販売窓口が多い)。
 (2)「STAMインデックスシリーズ」は商品・コモディティ以外のすべての資産でノーロード型インデックスファンドをラインナップしている(全部で8つ)。

・積立て窓口会社(販売会社)は次の3つの条件を備えた所を選ぶ。
 (1)ノーロード型インデックスファンドを揃えているか
 (2)3つ以上の異なった資産で、ノーロード型インデックスファンドを揃えているか
 (3)給与振込口座からの引き落としが可能か

 この3つの条件で絞り込むと次の4つのネット証券が残る。
  - マネックス証券
  - フィデリティ証券
  - ジョインベスト証券
  - カブドットコム証券

 補足として、
  - 楽天証券でも、楽天カードを作ると給与振込口座からの引き落としが可能になる。
  - ジョインベスト証券は野村証券と統合される可能性がなくはない。
   そうなると、現状のサービスが変更になるかもしれない。
   (変更ないかもしれない。そもそも、野村証券との統合自体ないかもしれない。
    あくまで可能性の話)
  -フィデリティ証券は口座数が39,500口座しかない(2008年末時点)。
   最大手のSBI証券は180万口座、マネックス証券で90万口座。
   フィデリティは規模が小さいということを気にする人は気にするかもしれない。

・「どこで買うかより、どの投資信託を買うか」が重要。

・内藤忍さんの 『初心者は株を買うな!(日経プレミアシリーズ)』 はお勧め。

・ポートフォリオを考える上で、大事な3つの視点。
 (1)日本債券は安全資産と考える。逆に、それ以外は、リスク資産。 安全資産とリスク資産の割合を意識する。
 (2)債券 と 株式 の割合を意識する。
 (3)日本と海外(すなわち、円建て資産と外貨建て資産)の割合を意識する。

・最後に、積立て投資は「究極の三大省エネ投資法」
 (1)究極のシンプル投資(最初に「しくみ」をつくるだけ!)
 (2)究極のローコスト投資(ノーロード&信託報酬安い投資信託を選ぶ!)
 (3)究極のゼロタイム投資(投資にかける時間は年に2時間だけ)

・自分は、現在、バランス型ファンドの積立てはやっているのですが、「STAMインデックスシリーズ」ファンドでの積立てに、ちょっと興味をもちました。少し調べてみようと思います。(幸い、既にマネックス証券の口座は開設しているので)。

今回も、カンさんの熱のこもったセミナーに引き込まれました!
ありがとうございました。

<補足>
カンさんに、お勧めのサイトを紹介していただきました。

個人投資家のためのインデックス投資入門サイト
『わたしのインデックス』
 http://myindex.jp/

2009年5月31日 (日)

マネーの缶詰めスクール スタンダードコース

今日は、カン・チュンドさん(晋陽FPオフィス)の
「マネーの缶詰めスクール スタンダードコース ~トウシとの初恋を成就させる黄金のルール17~」
に行ってきました。

3月にカンさんの本を読んでから、是非セミナーにも参加してみたいと思っていたので楽しみにしていました。

10:00~17:00の1日コースで、今回の参加者は6名。とてもアットホームな雰囲気で楽しく勉強できました。

内容は、主にこれから投資を始める人を対象として、投資哲学(ちょっと大げさかな?)から実際の金融投資の入口として、代表的なポートフォリオの作成まで。

まず、資産形成の手段は、(1)収入を増やすか、(2)支出を減らすか、(3)資産運用の収益率を上げるか、のいずれかしかない。

投資には、2種類あって、自分への投資(自分投資)と金融資産への投資(金融投資)がある。「投資」というとまず、金融投資をイメージしがちだが、この2つのうちで大事なのは、自分投資の方(こちらにエネルギーの8割を注いでくださいとのこと)。

でも、本日勉強のメインは金融投資の方。

・投資(の定義)とは、「不確実な未来にむけて、お金とエネルギーを注ぐ行為」。
・未来のリターン(収益)は、「不確実」だが、コストは「確実」。
・人は、利益を得るときはリスクを避けようとし、損失を被るときはリスクを取ろうとする「生き物」。

カンさんお勧めの投資スタイルは、
(1)長期投資
(2)投資信託(少額から、分散投資が可能)
(3)インデックス投資(アクティブ投資と対立したスタンス

最後のカンさんからのメッセージは、「投資には社会的な意味がある」。個人にとってみれば、投資の目的は、自分の資産を増やすことであるが、自分のお金が株式や債券にお金が回っていって、お金が仕事をするということ。

今回はスタンダードコースでしたが、アドバンスコースが7/5に予定されています。

また、カンさんの新刊『忙しいビジネスマンでも続けられる 毎月5万円で7000万円つくる 積立て投資術』の出版記念セミナーが7/4にあるそうです。ご興味がある方は、ぜひご参加を!(自分は、今、スケジュールを確認したら、別件が入っていてました。残念!)

2009年4月12日 (日)

『ほぼ確実に世界の経済成長があなたの財産に変わる最も賢いETF海外投資法』北村慶著、朝日新聞出版

目次
1 今後5年で伸びる海外市場はここだ!
2 流行のBRICsなど新興国への投資は本当に大丈夫か?
3 “インベストメント”で世界の経済成長の果実を手にしよう!
4 誰にでもできるグローバル「分散」投資法
5 自分流の国際分散ポートフォリオを作ろう!

もう1冊ETF投資の本を読んでみました。今回は、おススメETFの銘柄、株式の投資配分について中心に見てみたいと思います。

■7つの厳選海外ETF

数あるETFのなかから本書でお勧めの厳選7本のETFは次のもの。

(1)世界の先進国株式市場全体に連動するETF
 日本を含む先進国23カ国の時価総額の60%をカバー
 「リクソーETF・MSCIワールド」
 (香港証取、ティッカー2812.HK) 信託報酬0.45%

(2)世界の先進国全体から日本を除いた22カ国の株式市場に連動するETF
 「iシェアーズMSCIコクサイ・インデックス・ファンド」
 (NY証取、ティッカーTOK) 信託報酬0.25%

(3)アメリカの株式の市場に連動するETF
(3-1)「スパイダース」
   (米国AMEX、ティッカーSPY) 信託報酬0.0945%
(3-2)「iシェアーズS&P500 インデックス・ファンド」
   (NY証取、ティッカーIVV) 信託報酬0.09%

(4)アメリカを除く先進国の先進国株式市場全体に連動するETF
 「iシェアーズMSCI・EAFEインデックス・ファンド」
 (NY証取、ティッカーEFA) 信託報酬0.34%

(5)世界の新興国・発展途上国の株式市場全体に連動するETF
 「iシェアーズMSCI エマージング・マーケッツ・インデックス・ファンド」
 (NY証取、ティッカーEEM) 信託報酬0.75%

(6)世界の債券市場全体に連動するETF
 「iシェアーズ・リーマン債券総合ファンド」
 (NY証取、ティッカーAGG) 信託報酬0.24%

■3つの基本ポートフォリオ

「株式」への投資についてですが、「国内株式」と「海外株式」の割合をどうするか、という検討すべきポイントがあります(p196)。本書での見解は、「唯一絶対の正解はない」としつつも、大多数の個人投資家があてはまるであろう「3つの基本ポートフォリオ」を提示しています。あとは、これを各人の置かれている状況に応じて、アレンジしていくことを勧めています。

(1)基本ポートフォリオ1
国内株式50%、海外株式(先進国)50%、海外株式(新興国・発展途上国)0%
このポートフォリオは、過去の統計データから得られたリスク・リターンの最適化計算に基づき(p199)、株式への投資のうち、国内株式に50%、海外株式に50%の資金を配分するもの。また、海外株式については、政府年金投資ファンド(GPIF)や企業年金と同様、先進国株式のみを投資対象とする。

(2)基本ポートフォリオ2
国内株式15%、海外株式(先進国)85%、海外株式(新興国・発展途上国)0%
投資対象は、基本ポートフォリオ1と同様に海外株式は先進国のみを投資対象とするが、国内株式と先進国株式の比率を、時価総額ベースとするもの。

(3)基本ポートフォリオ3
国内株式10%、海外株式(先進国)70%、海外株式(新興国・発展途上国)20%
投資対象を新興国・発展途上国の株式まで広げ、「国内株式」「先進国株式」「新興国株式」への投資比率も、全世界の時価総額と同等にするもの。つまり、ほぼ地球全体の経済の複製品を創るという考え方のアセット・アロケーションを行うもの。

(ちなみに、カンさんの本(p100)では、もう少しリスクをとった「(日本を含む)先進国株式50%、新興国株式50%」を提案しています。)

上記の基本ポートフォリオをベースに、前述の厳選海外ETFあるいはTOPIX連動型ETF(東証、ティッカー1306)を購入することで、自分のポートフォリオを実現することができます。これらのETFは楽天、SBI、マネックスなどの証券会社から購入可能(銘柄ごとに取扱い証券会社は異なるので注意は必要)。

ここでは、株式投資についてのみ書きましたが、本書の中では、株式への投資だけではなく、海外債券などもポートフォリオに組み入れて分散投資すべきと書かれています。


2009年3月29日 (日)

『日本人が知らなかったETF投資』カン・チュンド著、翔泳社

目次
序章 広く世界を見てみよう―収益の機会を求めるということ
第1章 なぜ今、ETFなのか?
第2章 ETFを選ぶ楽しみ
第3章 ETFを大胆に配分してみる
第4章 ETFのリスクの抑え方
第5章 ETFを活かしたポートフォリオ
第6章 ユニークなETF

著者は1月のインデックス投資ナイトにも出演されていた、カン・チュンドさん。

本書は、ETF(イー・ティー・エフ)という金融商品の説明とそれを使った資産形成について書かれた、ETF投資の入門本です。

主に、基本の第1章から要点を拾ってみたいと思います。

□投資の道具はたったの2つ
投資を行う道具は、次の2種類しかない
・個別銘柄(単品)
ファンド(パック商品)
株式を例に挙げると、個別銘柄とは、トヨタの株式を買うか、ソニーの株式を買うか、という単品のイメージ。一方、ファンドとは、個別の株式を「大きな風呂敷」に詰め込んだ、ひとつの「パック商品」。ファンドは、日本では投資信託とも呼ばれる。
個別銘柄を選択するかファンドを選択するかで投資の方向性が決まる。
投資を、リスクを抑えたシンプルなものにしたいのなら、投資の道具はすべてファンドにすべき。

□市場の平均点をそのまま買う
市場の平均点をそのまま買ってしまう商品、それが(ファンドの中でも)インデックス・ファンドといわれるもの。インデックス・ファンドは、市場そのものに投資を行うので、ファンド自体は株式を選ばず、ひたすらマーケット全体の流れに身を任せるだけ。インデックス・ファンドを選んでしまえば、他の何十、何百というファンドに目配せをする必要がなくなる。
市場の平均点そのものに投資を行う方法をインデックス運用という。

□インデックス運用の効用
・細かいことを気にせず、投資を大枠で捉えることができる。
・あれこれ情報をチェックしたり、気を揉んだりする必要がない。
・自分のお仕事、家族との時間を優先させることができる。
・投資とつかず離れずの関係で、気長に付き合うことができる。

□ETFの基本
インデックス運用を実践するためには、ETFを買う方法と、インデックス・ファンドを買う方法がある。ETFの中身はインデックス・ファンドそのものなので、両者の違いはごくわずか。異なる点は、ETFは株式市場に上場しており、通常のインデックス・ファンドは、上場していないという点。
ETFの正式名称は、Exchange Traded Fund、すなわち「取引所で取引されるファンド」という意味。

ETFの区分け(と売買するときの通貨)
・海外ETF;海外の株式市場に上場するETF(アメリカドル建て、香港ドル建て)
・国内ETF;日本の株式市場に上場するETF(円建て)

□ETFのメリット
(1)いろいろな選択肢がある
 毎日値段がつき、「平均点」を確認できる資産であれば、理論上どんな資産でもETFという器に入れることができる(株式ETF、債券ETF、不動産ETF、商品ETF、…)。
(2)銘柄の分散ができる
 ETFはファンドそのものであり、自動的に銘柄の分散を行ってくれる。
(3)いつでも値段がつく
 ETFは個別株式と同じように、リアルタイムで値段がつく。
(4)品揃えが豊富
 ETFは世界中でその本数を増やしている。
 日本で購入できる海外ETFは81本、国内ETFは42本。
 本来なら、国内の証券取引所を通じて、多種多様なETFを購入できるのが理想だが、現状は、ETFの取り扱い本数、その多様性においても、海外ETFが優位。

※海外ETFの利点は、売買高が豊富なETFを擁する海外のマーケットに直接アクセスできることにある。ETFが株式市場に上場して何年もたっていること、また、売買高が多いということは、そのETFが存続する可能性が高いということになる。
忘れがちではあるが、インデックス運用は、長い時間スパンで継続してこそ、その成果が最も期待できる作業なので、保有するETFが10年後も元気に存在し続けることはとても重要なことである。

(5)圧倒的にコストが低い
ETFは、究極の省エネ&ローコスト商品。

□ETFのデメリット
・分配金を自動的に再投資できない。
・ETFは通常のインデックス・ファンドに比べてバイアイ金額が高いため、毎月ベースでの積み立て投資には向かない。

◆第2章以降では、具体的なETFの銘柄が紹介されていて、また、第3章以降では、資産配分(ポートフォリオ)についても、具体的に提案されています。数十万円くらいの余裕資金があれば、すぐにもETF投資が始められそうです。

◆投資といえば、リスクについて触れないわけにはいきませんが、リスクについては次のような記述があります(p136~137)

投資とという作業をしっかり定義してみますと、「投資とは、不確実な未来に向けて、あなたのお金とエネルギーを注ぎ込む行為」ということになります。…(中略)… リスクを引き受けるとは、「勇気があるか、ないか」ということなのでしょうか? いいえ、そうではありません。投資におけるリスクとは、決して「克服」するものではなく、上手に手なずけて「共存」するものなのです。…(中略)… 私たちに唯一できる、リスクとの共存の仕方は、「時間を味方につけること」です。具体的に言いますと、市場が変動する波(リスク)を、「時間」という澱の中に閉じ込めてしまうのです。長い「時間」の中でやがてリスクは沈殿し、発酵し、その姿を変えていきます(つまり、リスクは捉え方によって、その姿を変えるものなのです)。

◆最後に、ETFを活かしたポートフォリオについて、の総括(p140)

(前略)… 自らのポートフォリオを、ある程度の時間をかけて作成したとします。そのあと、わたしたちはいったいなにをするのでしょうか?
 答え)何もしなくてよいのです。
あなたがすべきことは、モニター(監視)と、1年に1度のバランス調整のみです。…(中略)… 
 ここまで読んでいただくと、もうおわかりですよね。投資とは、あなたが想像する以上に「退屈な行為」なのです(まさに、バイ・アンド・ホールドの世界です)。そこには、短いスパンで発せられる情報には一瞥もくれない、クールな姿勢があります。あなたのポートフォリオは、強固な意志を乗せて、身じろぎもせず、ただゆっくりと時を刻むだけなのです。

◆カン・チュンドさんの晋陽FPオフィスでは、「マネーの缶詰めスクール」というセミナーを開催しているとのこと。このセミナーを、受講してみたくなりました。スケジュールを調整せねばなりません…。


日本人が知らなかったETF投資
翔泳社
発売日:2008-08-30
おすすめ度:4.5

2009年1月15日 (木)

『内藤忍の投資手帳』 内藤忍著、ディスカヴァー・トゥエンティワン

マネックス証券に口座を持とうと思っていると書いたところ、お勧めがあったので購入してみました。

>マネックスに口座を開くのであれば・・・
>もし興味があれば、内藤さんの「投資手帳」を買って
>そこに付いてくるキャンペーンで申し込み、
>3万円以上入金すると3千円のキャッシュバックが
>貰えますよ(お得です)

につられてですが…、
手帳とは言っても、投資の初心者にとっても有益な、小冊子ほどの分量はありそうな解説(?)も書かれています。そこを読んでいるだけでも、勉強になります。
キャッシュバックがなくても、買いですね!

知識ゼロ、経験ゼロ、10万円からはじめる 内藤忍の投資手帳
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2008-10-01
おすすめ度:4.0

2009年1月11日 (日)

「インデックス投資ナイト」に参加

1/10(土)、お台場の東京カルチャーカルチャー(TCC)(飲食しながらトークイベントを楽しめるイベントスペース会場。ニフティが運営しているそうです。)で開催のイベント「インデックス投資ナイト」に参加してきた。

Webをうろうろしていて、たまたま出くわしたサイトでこのイベントを知って、申し込んでみた。出演者として
  イーノ・ジュンイチさん(投資ブロガー)
  カン・チュンドさん(投資アドバイザー)
  内藤 忍さん(投資アドバイザー、講師)
  竹川 美奈子さん(ファイナンシャル・ジャーナリスト)、
  山崎 元さん(経済評論家)
と、著書や雑誌コラムなどでよくお目にかかる方が多数出られるということだったので、名前は知っているがリアルではどんな方か、と参加を決めたのだった。(それから、司会は、えんどうやすゆき さんでした。)

会場の最寄り駅が「ゆりかもめ」の青海駅。海辺ということもあるかもしれないが、昨夜はめちゃくちゃ風が冷たく寒かった。開演18時、開場17時で、17時少し前に会場まで着いたので、久しぶりに乗った「ゆりかもめ」だったが、お客さんもまばらで、先頭席に座れて来れた(子どものようだが、これはちょっとラッキーに思ってしまった)。車内は寒さを感じないので、夕日が眩しかったが、乗車は結構楽しめた。

17時過ぎに、入場そして受付。早い方はもう、最前列のいい席(?)を確保していて、自分はどこに座ろうかとちょっと周りを見回して…、ステージにほど近い、席をキープした。定員120人の満員ということで、自分が座ったテーブルも8人満席状態。

同じテーブルには、ブログもやっていらっしゃる とよぴ~さんのらさんしんのすけさん吊られた男さん、doriaさん がいらしてました。

自分は、飲食しながらトークショーというイベントは初めてで、また、投資のセミナーなどもあまり参加したことがない。そもそも、投資初心者というか入門者なので、内容にもついていけるか、ちょっととまどってました。

内容は、
まず、座談会「これからどんな投資をしたら良いか?」
つづいて、Q&Aのコーナー。
休憩(19:20~19:40)をはさんで、
プレゼンテーション、
そして、投信ブロガーが選ぶFund of the year 2008の発表
20:20頃終演で、そのあと、35名位の方は、2次会に流れて行ったようです(自分は、この会だけ)。

休憩前の座談会とQ&Aがある意味、本編なのだが、議論にあまりついてゆけてなくて断片しかメモをとれていない(汗)ので、ここでは、休憩後の内容について少し書いてみます。

「プレゼンテーション」は、各出演者、順番に3分間フリースピーチ、というか自己PRのような場だった。

□山崎さん:
インデックスで投資しよう、というタイプの本を最近書いた。『超簡単お金の運用術』。内容を紹介すると…。ETFでTOPIX連動型のもの(野村)とMSCIに連動するもの(iシェアーズMSCIコクサイ)を勧めている。これらを、4対6で組み合わせて、好きなだけ買えばよい。リスクを取りたくないお金は、MRFか個人向け国債がよかろう。
今日は、プレゼントで10冊持ってきた(と言ってプレゼントしてくれた、勝ち抜きじゃんけんで勝った人に)。

□竹川さん:
・3/6、7に東京証券取引所でIRフェスタというイベントがあって、この場でETFの講演をする予定。
・3月末or4月初旬にダイヤモンド社から本を出版する予定。これは、20~30代向けに、どうやってお金を使って、どうやってお金を運用したらいいか、人生設計入門というかお金の考え方についての本。
・今年後半には、もう一冊、インデックス投資関連の本を書けたらと思っている。

□内藤さん:
・皆さんにお願い。今日のイベントについてブログに意見や要望を書いて欲しい。いろんな意見を、内藤さんのブログにも送ってもらえたら、と思っている。個人投資家の方が何を考えているのかとかは、意外とこちらはわからない。そんなことに興味があるのか、とか、そんなところで悩んでいるのか、など、意外な気づきがあることが多いので、今回のようなイベントでもいろいろ教えていただきたい。
・来週、マネックス証券の「新春お客様感謝Day 2009」が文京シビックホールで開催される(申し込みは既に終了)ので、いらっしゃる方は、また、是非そちらでもお会いしたい。

□カンさん:
FP事務所を個人で自営している(約9年間)。自分のように、証券会社・銀行と提携関係を持たない、また、金融商品のあっせん販売を行わないアドバイザーは現在、非常に少ない。しかし、皆さんのような意識の高い方が増えていくことで、自分のような仕事も(今は非常に厳しいが今後は)明るくなっていくのではないかと思っている。今は、コンサルティングやセミナーを中心に行っている。
・1/18(日)に、2003年からやっているマネーの缶詰スクールのアドバンスコース(「金融危機に負けない!こだわりのポートフォリオ作成講座」)を開催。席に余裕があります。
・2/1(日)には、マネーの缶詰スクールのスタンダードコースを開催する。
・2/7(日)には、マネーの缶詰スクールのファンド特化コースを開催する。
いずれも、1日6時間のコース。各コースでの、自分の目標は、「眠くなる人をゼロにする」、ということでやっている。
・以上の、マネーの缶詰スクールとは別に、1/12(祝)に「海外ETF全貌セミナー」(今回で5回目、3時間のセミナー」を開催しています。

□イーノさん:
12月末に自分とえんどうさんと打ち合わせたときには、「申込者がようやく2ケタにいきました」という状況だったけど、フタを開けてみたら、前日に売り切れとなったということで、皆さま本当にありがとうございました。
自分は、「ファンドの海」というブログをやっていて、投資信託のことばかりブログで書いている。このブログの脇でやっているコンテンツについて少し紹介したい。
・1つは、「投資信託のガイドファンドの海」。ブログで4年くらいやっているが、その中で勉強したことをまとめたもの。そのへんの、入門書を買うよりも役に立つはずです。
・もう1つは、アセットアロケーション分析というツールをWebで公開している。インデックスをいくつか組み合わせたときのリスクとリターンをオンラインで簡単に計算してくれるツール(現代ポートフォリオ理論を使っている)。効率フロンティアの計算もしてくれる。


以上、「プレゼンテーション」あとは、イーノさんとハナさんによる。
「投信ブロガーが選ぶFund of the year 2008の発表」
がありました。
栄えある第1位は
 STAM グローバル株式インデックス・オープン
でした。詳しくは、rennyの備忘録を参照ください。


投資ブロガーの方々が多く集まるイベントで、自分としては、いつものセミナー参加とは勝手が違うので、ちょっと戸惑いながらも、新鮮な気持ちで楽しめました。

主催者の皆様、出演者の皆様、そして、(偶然ではありますが)一緒の机に席を並べさせていただいた皆様、どうもありがとうございました。


参考URL:
インデックス投資ナイト(1/10)のお知らせ
ありがとうございました(1/10インデックス投資ナイト)
インデックス投資ナイトイベント詳細

2008年12月30日 (火)

『投資戦略の発想法2008』木村剛著、ナレッジフォア

目次
はじめに 日本で資産運用するのは難しい?
第1部 準備編―これができなければ投資家失格
第2部 理論編―財産形成のために知っておきたい投資理論
第3部 戦略編―絶対に負けない投資戦略
第4部 戦術編―最小限の手間でできる財産防衛術

『投資戦略の発想法2008』は、2007/12月刊。
最初は、『投資戦略の発想法』(講談社、2001/2月)、続いて、『最新版 投資戦略の発想法』(アスコム、2005/8月)が出版され、それから更に改訂されて本書の刊行です。

「まえがき」には、「(前略) だからこそ、投資をはじめようと思っている方々に、是非この本を一読していただきたいと思っています。デイトレーディングで大損をして、株式投資や外貨投資が大嫌いになってしまう前に、この本を読んで、まっとうな『投資戦略の発想法』を身につけていただきたいと念じているのです」とあります。
けっこう厚めのハードカバーですが、一応、投資の入門書ということなので、読んでみました。

木村さんは、「5分割ポートフォリオ」を提案しています。
もともと投資理論の専門書には、
(1)国内株式、(2)国内債券、(3)外国株式、(4)外国債券、(5)その他、という5分割の考え方が解説されていましたが、現実の金融商品では流動性が低いものが少なくないなどの理由で、個人投資家がこれを実践するのは難しかろうと考えています。そこで、木村さんは、財産を、
 (1)銀行預金(=生活防衛資金)
 (2)外貨MMF(または、外国為替証拠金取引=FX)
 (3)日本株式
 (4)外国ETF
 (5)日本国債
の5つカテゴリーでポートフォリオを作るのがよいと提案しています。

”生活防衛資金”とは、木村さんの造語ですが、投資を始める前に、まず、蓄えておかなければならない、キャッシュのことを言います。投資をするためには、投資に回したお金は長期で運用するのだから、その間、何が起こっても(たとえ会社が倒産しようとも)生活が守れるような投資戦略をとるべきだ、としています。その最悪のシナリオの場合でも、生活していける”生活防衛資金”を持っておけば、心に余裕をもって投資を行うことができるからです。どのくらいの額が、生活防衛資金として必要なのでしょうか。できれば2年間、少なくとも1年間生活できるだけのキャッシュを預金で持っておくことが不可欠とのこと。当たり前の話ですが、1ヶ月の生活費×24か月分のキャッシュをまず貯めなければいけないのです。これは、給与天引きなどの積み立てなどで貯めていくことになるでしょうが、この生活防衛資金を早くためるためには、月々の積立額を大きくすることも(すなわち、収入を大きくすることも)大事ですが、見落としがちなのは1ヶ月の生活費を抑えること、すなわち節約生活で支出を抑えることでも、生活防衛資金を早く貯めることができるとしています。

節約は二重の意味で財産形成の近道になります。節約自体の効果によって投資効率を上げることができるうえに、必要な生活防衛資金のハードルを下げることができるからです。このレバレッジの効果がじつに大きいのです。このレバレッジ効果を上回る投資手法は、世界中のどこにも存在しません。(p83)

個人投資家にとっての資産運用は、現在の生活防衛資金を守りながら将来の生活防衛資金を確保するために行うものです。現在の生活防衛資金を、将来の生活防衛資金を稼ぐための投資に振り向けてはなりません。そんなことをしていると、投資をリスクにさらすのみならず、自分の人生をリスクにさらすことになります。(p84)

とにかく、まず、生活防衛資金なくしては、投資うんぬんは早いとのこと。木村さんは、このあたりはすごく手堅いというか堅実です。(でも2年分の生活費(2年分の年収ではないです、そこまでは求められていません)を預金で用意しないと投資を始めてはならない、と言われると、ちょっとつらい、かな。)

アセットアロケーションについては、次のように述べています。

資産を振り分ける時に、預金を除いたポートフォリオの内訳を、外貨MMFに3割、外国ETFに1割、日本株式に4割、日本国債に2割、などというふうに決めていけばいいのです。
このように投資する対象のカテゴリーを決定することを、アセットアロケーションといいます
プロフェッショナルの間では、投資のパフォーマンスを決定する要因は、このアセット・アロケーションに尽きると言われています。論者によっては、投資の8割から9割の出来を決定してしまうとさえ言っています。(中略)
つまり、デイトレーディングの技術を磨くよりアセット・アロケーションを勉強した方が何十倍も有益なのです。個々の銘柄選択や投資のタイミングに頭を悩ますよりも、アセット・アロケーションを決めることに時間を割くべきだということになるのです。(p207)

外貨資産を持つことの重要性については、

生活防衛資金を預金で確保した後に余裕資金ができたら、まずは外貨投資を検討してみていただきたいと思います。(中略)
外貨投資には為替リスクがあります。円高になったら、金利分が目減りしたり、元本で損をしてしまいます。(中略)
それでも、私は資産の一部をヘッジ目的と認識したうえで、外貨をポートフォリオの中に持つことをお勧めします。なぜなら、日本株式も日本国債もヘッジできないリスクに対しては、外貨投資が有効だからです。 そのリスクは、日本経済が悪くなるリスクです。(中略)
そのときは、日本の通貨である円は相当弱くなります。逆にドルやユーロの外貨価値が上がっているはずです。そういうときには、外貨MMFや外国為替証拠金取引があなたのポートフォリオの救世主になってくれるのです。
ですから外貨でもうけようという気持ちではなくて、日本の調子が悪くなった時のための保険と考えて資産の一部を外貨資産で持つことを考えていただきたいのです。(p209)

金融商品を選ぶ際には、
 (1)コスト(最低限度にコントロールする―これは投資戦略の基本)
 (2)単純さ(複雑な素人には理解できない商品はさけるべき)
 (3)流動性(すなわち換金性)
に注意せよ、とのこと。

この本では、外国債券や外国株式は、流動性が低いということから、意図的にはずした、としています。木村さんのスタンスの一つに、流動性の重視があります。

「5分割ポートフォリオ」は、詳しく説明されていますが、ここではちょっと省略します。この本で、もう1つ目を引いたのが、木村さんが株式投信を勧めていないこと(個別株式を勧めている)、があるのでこのあたりを見てみたいとおもいます。投信(投資信託)は、何に投資するかで、株式が中心だったり、債券が中心だったり、折衷型(バランス型)だったりいろいろありますが、投資信託を、個人投資家に勧める書籍はたくさんあるように思います。でも、投信(の中でインデックス・ファンド以外の、通常のアクティブ・ファンド)は、やや複雑な(不透明な)金融商品であることと、株を売買するのと同程度のリスクの割にリターンが低い(コストが高いことも一因)、と指摘しています。

ファイナンシャル・プランナーも「個人投資家の運用は投信に限る」と主張していますが、彼らの主張は本当に正しいのでしょうか、木村さんは懐疑的です。多くの投信会社は、販売のほとんどを証券会社に頼っている実態があります。 証券会社による販売が「主」で、投信会社の運用は「従」――これが、日本における投信ビジネスの実態です。大量設定・大量販売がその典型例と言えます。

投信に代わって、個別株式を勧めることに関しては、次のように書いています。

個人投資家ができる投資手法は、2つ。
 (1)コストをかけて素晴らしい投資信託を見つける
 (2)投信を買わずに個別株式を買う
のうち、いずれかということになります。
本当は、パフォーマンスも、投資哲学も、管理面も素晴らしい投信をいくつかお勧めしたいところなのですが、とりあえずこの本では、個別株式を買う方を推奨したいと思います。株式を直接買っていれば、良いファンドを選ぶのに苦労したり、他の投資家の解約行動に影響を受けるという心配はありませんから。 個別株式の選別がわずらわしい人は、東証株価指数のインデックス・ファンドのうち、コストの安い株式投信を買いましょう。もしくは、日本株式のETFを購入しましょう。(p244)

個別株式を勧めているのですが、インデックス・ファンドや日本株式のETFで代用してもよいと言っています。(私なら、「個別株式の選別がわずらわしい人」に該当しそうなので、そうしてしまいそうです。)もう少し、木村さんの個別株式投資についてみてみたいと思います。

私は、投資信託とはあなたに代わって株を運用してくれるファンド・マネージャーにお金を払って雇うようなものだと述べました。それにくらべて、彼らの運用成績がすべてのケースにおいて満足できるものではないということもわかりました。それなら、かれらに任せず自分で株式ポートフォリオを作って運用してみてはどうでしょうか。
先ほどリスクと銘柄数の関係についてご説明しましたが、分散投資をして銘柄の数を増やせば増やすほどポートフォリオのリスクは減るけれども、おおむね20銘柄より増やしてもリスクはほとんど変わらないという計算になるのです。(中略)
「5分割ポートフォリオ」で経済指標の読み方にも慣れ、個別株に関する相場観ができてきたら、次の段階として日本株を20銘柄に分散投資することをお勧めします。(中略)
だから20銘柄については、すぶに潰れるような企業でなければ、あなたの好きなものを選べばいいと思います。本当は、業界で分け、商品やサービスが異なる銘柄を選んだ方が、分散効果を最大限に生かすためには好ましいのですけれども……。(中略)
いずれにしても、1つの銘柄への投資を5%以下にしておけば、その銘柄が50%下落してもポートフォリオ全体への影響は2.5%のダウンですみます。(p255、p256)

20銘柄に分散投資すれば、リスク軽減できることはわかりましたが、その一方で、その個別株式の購入にはかなりの資金が必要なのではないかと懸念してしまいますが、それに対しては次のように応えています。

いきなり20銘柄を変えなくても、すこしずつ買えばいいのです。できる限り複数の株をタイミングを分割して買いましょう。5回、10回に分けて買うくらいの気持ちで買いましょう。そのために多少手数料が増えてもあまり気にしてはいけません。分散の効果を自分の味方につけるためだと割り切って支払うべきです。
いはま値がさ株ばかりでなく株価の安い銘柄もありますし、値がさ株でも売買単位を引き下げている銘柄が増えてきているので、以前より少ない資金で買えるようになっています。
証券会社によっては単位株の10分の1で買えるミニ株投資がありますし、月に1万円程度から株式累積投資(いわゆる「るいとう」)をサービスとして提供している証券会社もあります。
株式累積投資はいわゆるドル・コスト平均法という手法にあたります。株を定期的に同じ額だけ買う投資手法です。毎月1万円以上、1000円単位の少額で買い付けていくことができます。個人投資家などの少額資金による株式投資の一つとして1993年に創設されました。
多少コストは高くつきますが、タイミングに関係なく、株価が高いときには少ない株数を買う結果になるので、買いコストを限りなく平均化することができるわけです。タイミングを分散させることで、価格変動リスクを分散する効果があります。ピーター・リンチ氏のような偉大なファンド・マネージャーからも非常に評価が高い投資法です。(p259)

株を買うタイミングを分けて買う、ことで時間分散をはかる。また、安い銘柄の株もあるし、ミニ株投資という手もある、また、「るいとう」では月1万円から始められ、ドル・コスト平均法もつかうことになる。これなら、個別株投資もできるでしょう、言っています。また、銘柄選びで困ったら、自分がいま転職しなければならない立場になったらどこの会社に転職したいかを考えて、そうして選んだ会社が、あなたが買うべき株の銘柄である、とも言っています。個別株投資、できそうでしょうか? 自分には、まだ、ちょっと、という感じがします。木村さんは、そういう人に対してこう応えてます

最後に一言。 個別株を選ぶプロセスやわずらわしさが嫌な人は、インデックス・ファンドもしくはETFを買いましょう。コストの安い良心的なインデックス・ファンドやETFを長期的に持ち続けるのです。おおくの個人投資家にとてては、それだけで十分です。自分のスタイルに合わせるようにしてください。

結局、ここに帰ってきました。要は、木村さんが言いたいのは、巷で華々しく宣伝している投信(=アクティブ・ファンド)を買うくらいなら、個別株を買え、ということなのでしょうね。ミニ株投資や「るいとう」も少し勉強してみないといけないとは思いますが、現在の私の場合は、「5分割ポートフォリオ」の(3)国内株式の代わりに、「インデックス・ファンドもしくはETF」、当面はこれで行きたいと考えます。

まとめ

内容が多いので、十分にまとめきれませんが、自分が特に興味を持った所を中心に書いてみました。1冊読み応えありますが、投資の入門書の1冊に加えてもいい本、だと思います。ぜひ、ご一読を。

投資戦略の発想法〈2008〉
ナレッジフォア
発売日:2007-12
おすすめ度:4.0

2008年11月25日 (火)

『投資信託にだまされるな!Q&A―投信の疑問・解決編』竹川美奈子著、ダイヤモンド社

前著、『投資信託にだまされるな!―本当に正しい投信の使い方』の続編にあたる著作です。

目次
第1章 投信の疑問にすべて答えます!
第2章 年齢・金額別の投信活用術
第3章 投信情報はこう使う!

第1章では、投信について、よく聞かれる疑問・質問に答えるQ&A形式で説明している。取り上げてあるQ(質問)は、これから投信を始めようとしている人、なんとなくよくわからないが始めてしまった人が、抱きがちなものばかり。また、その回答は、図(カラー)も多く活用してあり、わかりやすく説明している。

全部で33の質問から構成されているが、そのなかで代表的な質問(Q32)を紹介しよう。
Q:投信はどうやって選べばいいですか?
A:低コストでなるべく分配金を出さない投信を選びましょう。
 商品を選ぶときのポイントは、
 (1)コストが安い(ノーロードで信託報酬1%未満)
 (2)インデックスファンドの場合は指数とのズレが少ないもの
 (3)分配金を極力出さない
 (4)3年(できれば5年以上)の運用実績がある
 (5)運用期間が無期限のもの
 (6)純資産総額が順調に増えている
 (7)外国株・外国株式なら、「為替ヘッジなし」を

第2章では、(A)、(B)、(C)の3つのタイプに分けて投信の活用を説明している。
(A)低コストなグローバルバランス方の投信を買う
 (1)セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
 (2)マネックス資産設計ファンド
 いずれも、前著ではコラムに少ししか書いていなかったものを詳しく説明してある(特に(1))。
(B)複数のインデックスファンドを自分で組み合わせる
 これについては、前著でも説明があったが、もう少し拡充してくわしく説明している。
(C)海外ETF(海外指数連動上場投資信託)を買う
 ETFについては、前著ではさらっと国内ETFについてさらっと書いてある程度だったが、本書ではもう少しページを割いて、海外ETFについて具体的・基本的な商品を説明している。詳細は、本書を参照願いたいが、EFA、IVV、EEMの3銘柄のETFを買えば世界分散投資ができるとのこと。

第3章では、目論見書のチェックするポイント、コストの調べ方、運用レポート・運用報告書でのチェックなどについて書かれている。(このあたりは、私は苦手!)

最後に、前後逆になってしまうが、「はじめに」に、竹川さんの(この本での運用・投資の)スタンスというべきことが書いてあるので、まず、ちょっと抜粋:
本書では、「低コスト」「分散」「長期投資」をキホンに、なるべく手数料の安い投信を利用して、世界全体にまるごと投資することをめざしています。というのも、長期にわたる複利運用では手数料や税金といったコストに目を向けることがとても大切だからです。それに、値上がりする資産や投資対象をあらかじめ予測して、そこに集中投資することはむずかしいのが現実です。そこで、「世界全体の成長にのっていく」ことで、安定的な運用をめざしていくのが最適な方法だと考えます。」

本書も、前著と同様わかりやすい入門書だが、やはりこちらの方がほんの少しだけ踏み込んだ内容になっている。前著と一緒にどうぞ!

2008年11月24日 (月)

『投資信託にだまされるな!―本当に正しい投信の使い方』竹川美奈子著、ダイヤモンド社

目次
第1章 こんな投信は買ってはいけない
第2章 これだけ知っておけば金融機関にだまされない!
第3章 では、どんな投信を買えばいいのか?
第4章 おすすめの投信と販売会社
第5章 世代別に見る、投資信託の活用法

竹川さんは、次のような投信を勧めている。
・投信には「パッシブ運用」と「アクティブ運用」のものがあるが、市場全体の値動きに連動した収益(リターン)を上げることを目的とする運用のファンド(その代表的なものが「インデックスファンド」)を資産形成の核にする。
・安定とリターンの両方をねらうために、国内外の複数の資産に分散投資する。具体的には、資産を「日本株式」「日本債権」「外国株式」「外国債券」という4つの投資対象に分けて投資するとよい。ただし、日本債権だけは、投信の代わりに、投信よりもコストの安い「個人向け国債」あるいはMMFにするのがよい。
・インデックスファンドでは、コストを最優先で選ぶ。具体的には、「信託報酬」年1%未満、販売手数料ゼロ(ノーロード)の商品を選ぶ。
・コストに徹底的にこだわる場合、インデックスファンドよりさらに信託報酬の安い「ETF(株価指数連動型上場投資信託)」を購入するという手もある。
・核となる投信を選ぶ場合、日本株式型なら「TOPIX」、外国株式は「MSCIコクサイインデックス」、外国債券は「シティグループ世界国債インデックス」に連動する商品を選ぶのがいいでしょう。

第4章では、具体的な投信の商品と販売会社を挙げて書いてある。竹川さんイチオシの組み合わせは、
       投信名(運用会社)/販売会社
(1)日本株式 トピックスオープン(三菱UFJ投信)/カブドットコム証券
(2)外国株式 ステート・ストリート外国株式インデックス・オープン(ステート・ストリート投信)/カブドットコム証券
(3)外国債券 中央三井外国債券インデックスファンド(中央三井アセットマネジメント)/ソニーバンク

また、買うときは、何回かに分けて買うことでリスクを分散するのがよい。できれば、毎月の自動積立を利用するのも手。

コラムでは、セゾン投信の「セゾン・バンガード・グローバル・バランス・ファンド」も期待できると紹介されている。これ1本で世界30カ国以上の株式と10カ国以上の債券に分散投資でき、販売手数料無料(ノーロード)で、信託報酬は年0.78%程度と、資産分散型投信の中ではコストもかなり割安。第4章では3本のインデックスファンドを組み合わせて購入することをすすめてきたが、それが面倒だという方はこの投信を1本購入すれば、十分国債分散投資が可能とのこと。

ちょっと過激なタイトルの本だが、中身はいたってマジメでわかりやすい投資信託の入門書。投資信託を始めてみようと思う方にはオススメの1冊です。

2008年11月23日 (日)

『10年先を読む長期投資―暴落時こそ株を買え―(朝日新書 108)』澤上篤人著、朝日新聞出版

投資はリスクがあるから怖い、でも、そうは言ってはいられないんだよ―これから投資を始めようという人に対して、現状の日本経済、預貯金中心の財産作りのリスク、投資の考え方(長期投資の考え方)、を順序だててわかりやすく説明している。株で、短期で大きく儲けたいと色気を出してはダメ。長期投資で、ゆったりと構えていけば、投資をしたことがない人が思っているほど、”投資”はリスクが大きいものではない。もう一歩進んで、投資にお金を回していかないと、財産は目減りしてしまうリスクが高い、ということをわかって欲しい。また、正しい企業への長期投資は、自分の財産形成だけでなく、経済を、そして社会全体を回していく原動力にもなっていくと語っている。

「はじめに」より、
長期投資とは、5年先、10年先の世の中をイメージして、お金にゆったりと働いてもらう行動です。……
長期投資では、けっしてガツガツもうけようとはしません。のんびりと投資収益の積み上がりを待ちます。……
長期投資はシンプルでマイペースだといいました。実際に、われわれ長期投資家は経済指標やら相場動向、あるいは企業の業績見通しなどは、すべて無視します。その代わり、「将来にどんな社会を築いていきたいのか」をひたすら考えて、「それには、こういった方向で経済が拡大発展していけばよいのだろう」と思える経営努力を続けている企業を選び出し、そこに集中投資します。そう、将来の夢を実現させる方向へお金をどんどん投入していくのです。……
「やるべきことをやっておけば、リターンは後からついてくる」で、さっさと行動に移してしまうのが長期投資家です。……

目次
第1章 投資で暮らしを守る時代
第2章 長期投資は難しく考えない
第3章 長期投資を実践しよう―株式投資の巻
第4章 長期投資を実践しよう―投資信託の巻
第5章 長期投資の先に広がる世界

第1章で、成熟経済に移行した日本では、銀行や ゆうちょ の預貯金で利殖を考える時代ではなくなった。投資にリスクはないとはいえないが(当然リスクもあるが)、成熟経済が進むと、低金利の預貯金だけにおいておくのはかえってリスクである。また、高度成長時代では定期預金で年7%の金利に預けておけば利殖できたが、株式であればそれ以上の財産作りができた(例えば年平均13%)。預貯金中心から、もう少し投資お金を振り向けていこう。

第2章では、長期投資について。長期投資は、目先の相場や景気動向は無視、でも景気の「大きなうねり」を先取りしようとするものであるという。この、景気のうねりを先取りして、その波にうまく乗るように株式投資をするためには、不況の最中に安値に放置されている株式を買い込むだけ。

長期投資は企業の利益成長を重視する。社会や経済の成長発展にプラスになる経営をつづけ、人々の「より豊かに生活したい」というニーズに積極的に応える経営姿勢でがんばっている企業は必ず利益が積み上がってくるので、そういう会社の株を、不況の最中に応援しようという心意気で買うのが、長期投資家。

長期投資家は、玉石混交で買うのではなく、「もともと価値があり、将来もっと価値が高まるであろう」と思える企業の株しか買わない。また、「価値あるものを安く買っておく。いずれ市場がその価値を評価しに来るまでのんびり待つだけ」としか考えない。

第3章では、株式で長期投資を始めるときについて。まずは、次の4ステップで;
(1)5年先、10年先に社会はどんなものを必要としているだろうか、それを供給しようとしていて、ずっと応援したい企業はどこか、を徹底的に考えて選び出しておく。
(2)その選び出した企業の株式を、暴落相場のときなどに思い切り買う。
(3)買った後は、のんびり5年、10年と待つ。
(4)景気が上昇段階に入って、株価が上がってきたら、保有株の一部を売る。
((4)で得た現金を元に、(1)のステップから再び長期投資を実践する。この流れでリズムよく投資をしていけば、いつしか長期の財産作りにつながる)

第4章では、投資信託で長期投資をする場合について。投信(投資信託)で長期投資を実践するなら、手数料コストが安いのはもちろんのこと、そんなにすごい運用実績でなくても、安定度が高くて、しっかり運用してくれる長期保有型の投信を選ぶこと。大事なポイントは、投信に託した自分のお金が、第2章で述べたような長期投資の考えに従って運用されるかどうか、という点なので、長期投資家として投信を始めたいと思えば、「将来の社会や経済をよくしたい」という思いをお互いに共有できるような長期保有型の投信を見つけること。

具体的には、次の5ステップで;
(1)10万円ほど資金を用意する
(2)新聞やインターネットなどで投信をいくつかチェックして、販売手数料の高い投信は候補からはずす。
(3)投資の条件として運用期間を限定していたり、継続投資ができなかったりする投信もはずす。
(4)運用している純資産額が安定的に増えている投信を中心にチェックして、そのなかから「これは」と思うものを1万円ずつ、10本ほど個別に購入してみる。
(5)そのなかで、長期投資を基本的な運用方針据え、真に投資家顧客の財産作りをお手伝いしようと言う姿勢のところが見つかれば、継続投資していく。
(巨大で有名なファンドを選べばいいというわけではなく、(1)~(5)を参考に長期投資の考え方に合う、どっしりした構えの投信を選ぶ。例えば、さわかみファンド、ありがとうファンド、...)

第5章では、長期投資の先について語られている。自分のお金を長期の運用の流れに乗せてある程度の財産作りが見えてくると」、底から先の人生に対する安心感のようなものが感じられるようになる。そして、自分はもう生涯にわたって、お金に関する不安から開放されたのだという意識を持てるようになる。このような状態を「ファイナンシャル・インディペンデンス」(経済的自立)という。そして、そこまで達成した人たちは、ほどなく、社会還元の行動を始めるもの。私たちも、そこまで行ってしまいたいものです。

これからは、長期投資家が「民間版の景気対策」という役割を担うようにならなければならない。もう国になにもかもを任せておける時代ではない。預貯金の丸投げ無責任とは違い、”投資”という手段で、自分のお金を自分の意思と判断で、自分の夢や価値観に沿った方向に投入していくことができる。「なんのために」「どんなところへ」自分のお金を使うかが常に問われる。ここのところが大事。

1冊読み通して、なんか投資をやっていけそうだな、少しわかった気もするな、という感想を持った。一方で、日本株については、澤上さんのような考えでよいのかもしれないが、日本株に集中でいいのか、というのは少し頭にひっかかるところではある。でも、長期投資の全体について、わかりやすい1冊だと思います。

Chabo!

  • Chabo!
    Chabo!(チャボ)- 本で、もっと、世界にいいこと。